LayerX Labs Newsletter for Tech (2021/08/04-08/10)

Issue #118（Anonify解体新書2、YaoのGarbled Circuit）

Aug 13

今週の注目トピック

Takahiro Hatajima（@th_sat）より

Anonify解体新書その2では、「実行の完全性を実現するSGX Remote Attestation」と題してRemote Attestationのプログラムについて解説します。

あわせて、参加者間で互いの情報を明かさずに、ある計算を行うプロトコルであり、YaoのGarbled Circuitを紹介します。

Section1: PickUp

（詳細は記事タイトルをクリックするとScrapboxへ）

●実行の完全性を実現するSGX Remote Attestation | Anonify解体新書2

• Anonifyで使用されている技術要素を洗い出し重要な技術について簡単なサンプルプログラムを交えて解説する

• その2では「実行の完全性を実現するSGX Remote Attestation」と題してRemote Attestationのプログラムについて解説する

• 今回のサンプルは残念ながらMac上でコンパイルはできるものの実行はできないので、実行する場合はIntel SGXのVMを用意すること

●YaoのGarbled Circuitについて

• YaoのGarbled Circuitは、参加者間で互いの情報を明かさずに、ある計算を行うプロトコル

• 具体例をベースにプロトコルの流れを紹介

LayerX Labsでは、次世代プライバシー保護・セキュリティ技術Anonifyの正式提供に向けトライアルパートナーの募集を開始、合わせて公式ウェブサイトを公開しました。

「Anonify」の公式ウェブサイトはこちら

「Anonify for Insurance」ホワイトペーパーはこちら

LayerXではエンタープライズ向けブロックチェーン基盤を基本設計、プライバシーの観点から比較したレポートを執筆し、公開しています。

基本編のダウンロードはこちら

プライバシー編ダウンロードはこちら

Section2: ListUp

1. Bitcoin

1.1. Layer2：Lightning Network

●Lightningペイメントという呼び方をしない提案

●Lightningの流動性マネジメントについて。チャネルのリバランスやポリシーマネジメント、Lightning Loopについて

●Umbrel 0.4 の紹介記事

●UTXOベースのマルチホップの仮想チャネル「Donner」。仮想チャネルは、2つのエンドポイントが仲介者の上にチャネルを作成することを可能にする。本提案は、1回の通信で複数の仲介者を経由するもの。

●Strikeユーザーに正式公開されたBitcoin Tab。

• Bitcoinを追加料金なしで入手できる。

• BETAテストでは、平均スプレッドは追加手数料なしで0.3%以下。

• 購入したBitcoinを自身のカストディに引出可能で、引出しには手数料なし。

• 今後、デポジットや報酬などにも対応予定。

●自前ノードを使って簡単なライトニングアプリを作ってみる(前編)

●c-lightning v0.10.1がリリース

1.2. Bitcoinファイナンス

●Atomic Financeによるガイド記事の第三弾、Discreet Log Contracts（DLC）

2. Ethereum等

2.1. Ethereum

●Ethereumの手数料市場の課題、EIP-1559導入の動機と、それによって何が変わるのか詳しく説明されてる

●HashHubのEIP-1559関連レポート（その１、その２、その３）

●EthereumのL2エコシステムマップ

●マイナーがトランザクションを任意に含めたり、除外したり、並べ替えたりする機能を通じて得られる利益であるMEVがもたらす、コンセンサスのセキュリティを脅かす負の外部性に対処すべく、Flashbotsが提唱するアプローチ。

• 1. MEVによって引き起こされる負の外部性を客観的に評価、2. MEV抽出を民主化することで平等にアクセス可能に、3. MEV利益の再配分

3. デジタルアセット関連サービス

3.1. 金融機関のデジタルアセットサービス

●シンガポールMAS主催のSingapore FinTech Festival、テーマは「埋込型金融&DeFi」「Web3.0技術スタック」および「ESGと投資家」

3.2. 規制

●金融庁のマネロン対策計画、暗号資産業者も視野に＝中島長官

●米インフラ法案をめぐる修正案2点の対比表として展開されているもの

●米インフラ法案協議にむけた暗号通貨業界の発信がワシントンポスト紙で紹介

●米SEC、DeFi Money Market通じて未登録の証券を提供および販売したとして請求する旨を発表（8/6）

●米インフラ法案、税務申告規定を明確にし暗号通貨事業者をブローカー指定から除外する修正案を否決。クリプト条項は修正されず継続されることに

3.3. NFT

●NFTの普遍性と個別性【前編】｜ジェネラティブ・アートの概念を取り込んだNFTプロジェクト「Art Blocks」

●NFTスタックのランドスケープマップ

3.4. 各種アダプショントピック

●Bitcoinトレード量でナイジェリアが世界第2位

●メッシ、契約金などの一部をクラブのファントークンでもらうことに

●2017年にBitcoinにオールベットし、以来4大陸にコールドウォレットを分散保管して旅する家族

●【JCBA】暗号資産の税務申告と税制改正要望に関するアンケート調査結果

●Coinbaseの2021Q2レター（日本語記事）

●Circle社のCEO、デジタル通貨技術に基づく準備銀行業務果たすナショナルデジタル通貨銀行めざす旨を表明

●AMC、映画チケットへの支払いにBitcoinを年末までに受け入れへ

## インシデント

●Polynetworkと攻撃者（$260M返却済）のやりとり

●PolyNetworkインシデントの攻撃プロセス図解

●PolyNetworkインシデントについて、SlowMistによる原因分析記事

●PolyNetworkインシデントについて、トランザクションコールトレースと攻撃プロセスの分析を行ったもの

●Polyのハッキングの件分析をしたセキュリティ会社のSlowmistがまとめている、過去の取引所ハッキングログ

4. DeFi

4.1. DeFiプロダクト

●Chainlink、クロスチェーンのオープンスタンダードCross-Chain Interoperability Protocol (CCIP)を発表 

●dAMMの概要 レイヤー2のAMMに提供する流動性を統合するレイヤー1のコントラクトデザイン

●InsureDAO、テストネットローンチ

●InsureDAOテストネットのチュートリアルガイド

●GoogleクラウドデータセットとChainlink オラクル情報を用いた気象リスクヘッジ

●Synthetix、Optimism L2ソリューションをローンチしていた

●Compound、Maker・Aave・Sushiswap,およびYearn をレンディングマーケットに追加

●Sense Financeが$5.2mの調達を発表

●TrustTokeもBlocktowerやa16zから$12.5mの調達を発表している

●Reflexer LabsのRAI Stablecoin、ノンカストディアルレンディングマーケットプロトコルのWePiggyと提携

●CompoundやAaveについて、概要を説明した上で供給や借入のデータ分析を行ったもの

●コンスタント・ファンクション型のDEXについて

●Nexus Mutualについてのthesis記事スレ

●UMAコントラクトをetherscanの様に一堂に参照できるUMAverse

●DeFiレンディング2.0 – 機関レベル、コンプライアンスを取り入れる注目のプロジェクト

●DeFiのプロダクトリスク履歴やスコアリングリソース

●DeFiの利回り比較ツールCodefiCompare

●DeFiの透明性について記事をまとめているDeFiWatch

●AMMモデルは相互運用性の欠如とスケーラビリティという2つの本質的な限界によって脅かされている、としている。高額な手数料や取引の遅延により、LPはサイドチェーン・L2やL1上で動くAMMへと移行しているものの、相互運用性がないため、チェーン間資金移動には、中央のブリッジを使用せざるを得ない

●Sushiの誕生から現在に至るまでの歴史を描いた良いまとめ

●Uniswap v3での流動性提供の仕組みを掘り下げ、ILを削減しながらLPポジションが最大の手数料を生むようなポートフォリオ調整方法を解説

●Aave Proの紹介記事

●Bancor、v3でChainlink Keeperに対応へ

4.2. DAO

●DAOサービスマップ。トークンサービス、ガバナンス、トレジャリー、リスク管理、グロース、コミュニティ、オペレーション、そして開発の８カテゴリー

●Snapshotによるオフチェーン投票。DeFi/DAOのユーザーサーベイで使われる、IPFS上の分散型投票システム（ドキュメント）

●80億ドル以上の資金が、上位20のDAOで管理されているとするサイト。Uniswapが48億ドル、Compoundが16億ドル、Aaveが10億ドル

●DAOエコシステムオーバービュー。こちらではトータルAUMは91億ドル

●DAOのリサーチスプレッドシート

5. 今週のLayerX

●LayerX 、オンラインイベント「経理 DX DAY」を開催（8/20（金））

●Meetyにて、福島・松本をはじめ、エンジニア・デザイナー・マーケティング・PR・HR・セールス・インターン等あらゆるポジションで活躍中のメンバーのカジュアル面談を公開しました！LayerXに少しでも興味のある方は、ぜひこの機会に接点を持ってみてください！

●「入社前に感じていたこと（エンジニアの顧客視点の強さ）が、そのまま実践されていた」CSメンバーがこれからやりたいこと ｜#LayerXではたらくひと｜LayerX

●【Garraway F利用者様限定キャンペーン中Partying face請求書AIクラウド『LayerX インボイス』】

製品紹介・デモのご依頼に向けたお問い合わせは、こちらの「お問い合わせフォーム」よりお願いします

Disclaimers

This newsletter is not financial advice. So do your own research and due diligence.